11月に2回“下剤に頼り過ぎない排便ケア”をテーマに研修しました。
当院で入院されている患者様のためにできる排泄ケアは何か??
また医療・介護スタッフの負担の軽減になるにはどうすればよいか??
を根底に当院で、今、実施可能なケアを盛り込んだ研修内容にしました。
便秘とは本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態と定義されています。
“3日便が出ていないから便秘だ”というのは間違いなんですね。
口から食べたものは健康な人でも1泊2日の腸内旅行をして便として体外に排出されるのですが、
高齢者は
- 消化吸収機能が低下し、
- 腸の動きの低下
- 寝たきり生活での寝たままの排泄姿勢
- 直腸の弾力性や肛門括約筋の筋力低下
などが原因で排便障害が起こります。
上記の状態に当てはまる入院患者様の大半は、下剤を内服されており、薬の影響で下痢を引き起こしている印象でした。
そして、下痢による皮膚のただれや衣類の汚染があり、処置やリネン交換によるスタッフへの負担もみられました。
毎日行う排泄ケアをコロコロなウサギの糞のような硬く出にくい便ではなく、また泥状や水様の便でもない程よい硬さの便に下剤を調整できるように今回の学びを実践に活用して、よりよい排泄ケアに近づくよう取り組んでまいります。
教育委員研修担当者